ここでは日頃当店へ持ち込まれる腕時計の不具合現象について説明します。
一番多いのが時間の遅れ・止まり
●リュウズが引き出されていませんか?引き出されていたら押しこんで下さい。
冬になると、よくありますよ!袖に引っ掛かって知らないうちに引き出されているんです。
●手巻き・自動巻きはゼンマイの巻き上げ不足・ムーブメントの油切れ・汚れ・破損等の場合があります。
自動巻き腕時計は腕に付けていても、腕の動きが少ないと巻き上げ不足になります。
●クォーツ式だと電池切れ、この場合は新しい電池に交換して下さい。
ソーラー充電式腕時計の場合は、窓際等明るい場所に文字板を上にして暫く充電して下さい。
充電時間はメーカー・時計モデル等で異なります。十分に光に当てても直ぐに止まる時はムーブメントの故障・充電池の性能低下が考えられます。
●電池切れでない場合、機械の油切れ汚れ・磁気帯び・破損。これは状態にもよりますがオーバーホールが必要な場合があります。
●電池交換しても、新しい電池が直ぐに切れる。
ムーブメントの油切れ・汚れ・電気回路の不良なども考えられます。オーバーホールが必要です。
●衝撃などでインデックス(植字)や針が外れてしまい、外れた植字や針が引っ掛かって動かない。これはムーブメントを取り出さないと治りません。
無理に針を回さないで下さい。
最悪の場合は針の根元から曲がってしまい針交換が必要になります。
●最近多い現象が、磁気帯び
特に携帯電話と一緒に置いていたり、腕時計を外してバッグの中へ。
バッグの中には携帯電話が!(携帯電話以外の電化製品などの影響もあります。)
携帯電話の磁気が時計に影響して時計が狂う。時間の遅れ・進みがひどい時は脱磁しなければなりません。
機械式・アナログクォーツ式共に磁気帯びで持ち込まれる時計が多いいです。
デジタル時計は、モーターや歯車が無いので磁気の影響を受けることはありません。
●文字板がおかしい
文字板のインデックスがずれているような?
12時なのに針の位置が中途半端な位置にある!
これは文字板をムーブメントに固定するピンが折れてしまっている可能性があります。
新しい文字板に取り換える、古い時計だとメーカーにアフターパーツとして文字板が無い!なんてことも
交換出来ない場合は、折れたピンを溶接⇒文字板再塗装⇒取り付け修理
●ガラスの内側が曇る
パッキンなどが痛んでいたり、ガラス(風防)がかけて、そこから時計内に湿気や水が侵入している可能性があります。
まずは乾燥させないといけません。その後パッキン交換・ガラス(風防)交換です。
●洗濯機で洗った
ガラス内の文字板に大きい水滴が!
これは要オーバーホールです。
まだ動くからいいかな?
早目にオーバーホールしないとムーブメントにサビが発生して修理代金が余計にかかることもあります。
●日付・曜日が半分しか表示しない・変わらない
上記の文字板のずれや、カレンダー機構の歯車の破損などが考えられます。
カレンダーの付いた腕時計は、PM9時~AM4時の間は、日付・曜日の修正は行わないで下さい。
日付・曜日がPM12時頃変わる。時計の午前と午後がずれています。12時間進めて下さい。
以上が店頭に持ち込まれる不具合現象です。
また、今後持ち込まれる不具合で上記以外のものがありましたら、随時更新していきます。
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